７月のことになりますが、北海道旅行に行ってきました。
前々から行ってみたいと思っており、ちょうどコロナも落ち着いてきた時勢だったこともあり、車で行って２週間かけて北海道ほぼ一周の旅をしてきました。

北海道に行って一番驚いたことは、野生動物が普通にそこらじゅうにいること。
もちろん自然風景にも圧倒されたのですが、それ以上にその雄大な自然の中で生きている動物たちの逞しさは、これぞ北海道なんだなぁと思わずにはいられない光景でした。

そんなアニマルパラダイスの北海道で撮ってみたいと思っていたのがキタキツネでした。
当然の如く、狐もそこらじゅうにいました。
場所によっては餌付けされているのか、車を停めると近づいてくるような個体も見受けられました。

キツネには病気（寄生虫）があることは知っていたので、近づくことはしませんでしたが、偶然離れた場所で変な動きをしているキツネを発見しました。望遠レンズで様子を伺ってみると、なにやらキツネの近くでモゴモゴと動く物体が…
時折頭を飛び出して威嚇するそれは、蛇でした。
「狐vs蛇」の真っ最中でした。

キツネは蛇の周りをグルグルと回り、噛み付くタイミングを窺っているようでした。一方の蛇は頭を持ち上げ、威嚇しながら時々飛び出して噛みつこうとしていました。
一進一退の攻防です。

数十分ほどこの攻防の様子を眺めていたと思います。最終的にキツネが蛇に噛みつき。そのタイミングで蛇が大きく跳躍しました。そのあとは噛まれて傷を負ったのか蛇は逃げるように草むらの奥の方へと移動していきました。そして、そのあとを追いかけるようにキツネも奥へと移動していき、姿を消していきました。攻防劇の終了です。おそらく蛇は負けて餌となったのでしょう。

自然の中で生死をかけた戦いが繰り広げられている。とても貴重な瞬間を見ることができたと思います。